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2008年 M1の覇者は NON STYLE!

2008年 4489組の頂点に立ったのは
NON STYLE おめでとうございます



今年のチャンピオンはNON STYLEに決定。
最終決戦まで残ったのは、
ナイツと敗者復活戦で勝ち上がったオードリー
最終審査結果は、ナイツ0票、オードリー2票、
あとは全部NON STYLEという結果だった。

NON STYLEは2000年5月に結成したコンビ。
2人は高校の同級生。
いつも白い服を着てボケる石田明は、今日号泣した。
スーツにタンクトップの出で立ちでいつも登場する
ツッコミの井上裕介は、相方の泣き顔を見ていた。
彼らは、吉本の所属だが、
NSC(養成所)出身でなく、ストリート漫才を積み重ねて
実力をつけての所属となった、最近では異例のコンビだ。
今日のM1では、滑舌の良さ、雰囲気を自分のものに引き込む力が光っていた。
キャラもしっかりアピールし、動きも抜群だった。
堂々とした勝ちっぷりと言っていいだろう。
8年目にやっと手にしたチャンピオンの座、
心から、おめでとうございます!

さて、敗者復活で勝ち上がったオードリー
今まで見てきたオードリーの漫才の中で
1番乗っていたと思う。
春日が番組のエンディングまでキャラを貫き通した所も買いだ。
ただし、最終決戦の漫才で、
春日が演説のガヤをやった場面において、
喋り過ぎの感があり、視聴者を置いてきぼりにした。
その世界観に笑いが付いていけなかったのだ。
そして結局、相方の若林が何の演説をしたかったのか
わからないまま途中で漫才が終わった。
話がまとまっていないし、オチが弱いのが難点だった。
ただ、敗者復活から昇ってきたのだから
オードリーの漫才はこの方向性で良いことを
大井競馬場の客が証明した。あとは、腕を磨くだけだ。
これからが楽しみな芸人である。

ナイツは私のイチ押しだった。
最終決戦まで残れる実力があったのは喜ばしい。
寄席で鍛えてきただけあって、落ち着きが1番あったと思う。
しかし、3組の中で何かが足りなかった。
それは、「暖かみ」や「熱」である。
ヤホーで調べてきたものを披露するという芸風のため
頭でっかちな内容に偏りやすい。
知性派なので安定感はあるが、
激情といった暖かみを漫才から感じられないのだ。
他の2組が、勢いでとばすタイプだったため
その温度差は会場だけでなく視聴者にも伝わったと思う。
ただ「間違いだらけのヤホー三昧」漫才というオリジナリティーは
間違っていない。それはナイツが本戦まで勝ち残ったことで証明された。
あとは、そこに自分たちならではの付加価値をつけることが必要。
それは、他の2組のような勢い系ではなく
自分たちなりの体温を、見ている側が感じられるようなものだ。
それを見つけ出したら、来年はトップに昇れるに違いない。
他の2組にない、癒しの要素を持っていることも忘れほしくない。
期待している、ナイツ!

さて、こうやって8年めのM1が終了した。
今回、あえて提案したい。
そろそろ、審査の方法を変えた方がいいのではないか。
一般視聴者が投票権を持って、審査できる方がフェアである。
現場の大御所が決めるのも悪くはないが
いろんな形の漫才が誕生してきている。
若者にジャストフィットする漫才もあるのである。
多くの声を反映させる、それが真の頂点なのではないだろうか。
今回の審査員の顔ぶれを見ると、
関西を起点に活躍する方の方が多かった。
それがNON STYLEに優勝をもたらしたとは言わないが、
ここまで芸人の実力差がなさ過ぎると、
あとは好みの問題になる。
フリートークがうまくないことを知っている審査員が
M1の現場でNONSTYLEが流ちょうに漫才をやっていれば、
そりゃあ驚くだろう。
オードリーやナイツは関東の芸人である。
審査員とは距離感があった。
ならば、そういうことを、微塵もかんじさせない
審査方法が必要なのではないか、と問いたいのだ。

芸人にとって
M1は、ただのTV番組の1つではない。
その日のために1年間、漫才道を突き進んだ結果の晴れ舞台である。
誰もが納得できる輝かしいイベントになればと心から思う。
来年は誰が頂点にたつか、
もう今からその熾烈な争いは始まっている!

M1 2008年の陣 勝者は誰の手に!

2008年 M1の覇者が21日決まる
その前に、私・向日葵が大胆予測!


さあ、決戦日まであと1日。
最終戦までに残った芸人をリストアップすると

ダイアン(西澤裕介・津田篤宏)
笑い飯(西田幸治・中西哲夫)
モンスターエンジン(西森洋一・大森健二)
ナイツ(塙宣之・土屋伸之)
U字工事(福田薫・益子卓郎)
ザ・パンチ(パンチ浜崎・ノーパンチ松尾)
NON STYLE(石田明・井上裕介)
キングコング(西野亮廣・梶原雄太)
●敗者復活1組

笑い飯は、毎年グランプリか!? と言われて来た。
しかし残念ながら、今だ王者の座には就いていない。
ボケとツッコミが入れ替わりながら漫才を行うという
新しい芸風を作り出し、M1に於いて、
紳助は過去に最高得点の99を付けたこともある。
しかし今ひとつ、革新的な話術が一般まで馴染んでいないのか?
今年はとってもおかしくない芸人といえる。

モンスターエンジンの「暇をもてあました神々」のコントは
新しいコントの形を私たちに見せつけた。才能がある。
U字工事の栃木全開の漫才は、違う意味で楽しい。
世界が1つになって地球温暖化や不景気に取り組もうとしているのに
真逆の、栃木や群馬、埼玉という関東エリアで物事を考えている。
そのギャップが楽しくて仕方ない。結成10年目なので、
今年がM1挑戦のラストチャンスとなる。
ザ・パンチも斬新なツッコミに、それをまったく無視して
話を進めていくというスタイルが面白い。新しい風といえる。
砂漠でラクダに置いていかれて〜、ジャガイモの芽をいっぱい食べて〜
耳かきしながら転んで〜、水のないプールに飛び込んで〜
と、ひたすらぼやく・哀願する、というツッコミが今までになかった。

と、まあ
書きたいことはいろいろがあるが、
私の本命は、ナイツ!
「言い間違いだらけの漫才」を考え出した点に注目したい。
これは、ひたすら塙の言い間違いを土屋が訂正していくという漫才だが
それだけで十分面白いから凄い。
ナイツは、2007年の敗者復活戦で優勝したサンドウィッチマンに
僅差で敗れ、準決勝落ちしている。
実はこの頃からスポットが当たり出していた。
その悔しさをバネに、今年はNHK新人演芸大賞を受賞し、波にも乗っている。
ナイツはTV番組だけでなく、演芸場が自分たちの足場だと自覚しており、
生の舞台を大切にしている姿勢も買いだ。
お客の年齢にあわせて、ヤフーをパソコンと言い換えたり、
ネタも、みのもんただったり、ドラゴンボールだったり、と変幻自在。
この1年で、人気も実力もつけてきた。
時期は来た!といいう感じだ。

つまり、向日葵の予想は
本命・ナイツ
穴馬・ザ・パンチ
でも、心情的にはU時工事か笑い飯に獲らせてあげたい。


結果はいかに?
すべては、21日の夕方6時30分からの勝負になる。

愛すべき芸人の皆さん、
精一杯、自分たちの信じる芸風を出し切って、素敵な汗をかいてください。









M1グランプリの歴史

「漫才の頂点」は誰だ?
M1グランプリの歴史


お笑い大好きな人にとってM1グランプリは
年末の見落とせない番組。

もともとは、「松本紳助」という番組の中で
<単純に面白いヤツは誰やねん>という2人の発想から生まれたイベントだ。
お笑いをやっている人は、皆「自分が1番面白い!」と思って喋っている。
そのくらいの自負がなければ、お客の前には立てない。
しかし、アイドル的な要素で人気を得ている漫才師やコメディアンもいる。
だったら、本当の意味で実力の漫才師の頂点を決めようやないか、という訳だ。
M1のMは漫才の頭文字をとったM。
まあK1っぽくもじったものである。

話は横道にそれるが、
島田紳助は、ダウンタウンの松本人志が台頭してきた時
「コイツの方が上や」と素直に認めて、漫才の舞台を降りた経緯がある。
才能のある人には、上が見えるらしい。スゴイことだ。
しかし凡人には、その差がわからない。
だから、頂点を決めるイベントがあると、皆見たがるのだろう。

さて、2001年から始まったこのM1。
今年は12月21日(日) 18時30分からの放送が決定している。
今年はすごい混戦模様。
エンタの神様」や「レッドカーペット」などの番組で
名前が全国区になった芸人が沢山いるからだ。
視聴者の嗜好が多様化しているだけに
いろんなパターンの芸人が脚光を浴びた今年。
グランプリを決めるのは至難の技となりそうだ。

少し歴史を振り返ってみよう。
下記が、優勝者(かっこの中は出場者組数)、所属事務所。

2001年 中川家(1603組)吉本興業
2002年 ますだおかだ(1756組)松竹芸能
2003年 フットボールアワー(1906組)吉本興業
2004年 アンタッチャブル(2617組)人力舎
2005年 ブラックマヨネーズ(3378組)吉本興業
2006年 チュートリアル(3922組)吉本興業
2007年 サンドウィッチマン(4239組)フラットファイブ

年々、出場者が増えているのがわかる。
それだけ、M1は世間に認知されたといえよう。
優勝すると賞金がもらえるだけでなく、
仕事量がグーンと増える傾向にある。そこが、また魅力といえる。
もうひとつ、特筆したいのは、
吉本の芸人が優勝するのではなく、
プロ・アマ問わず、いろんな事務所の人が優勝するチャンスがある
という公平さがいい。サンドウィッチマンは、敗者復活戦から勝ち上がった
無名の芸人だった。しゃべくり1本で頂上にたどりついた、と胸を張っていえる芸人である。

今年は7月1日からエントリーが始まり、
今は予選が各地の会場で行われている。
1回戦 ネタみせ時間2分
2回線 3分
準決勝・敗者復活戦・決勝は4分と決められている。

この短時間に会場の人を笑わせるには
自分たちの魅力や押すポイントを理解していないと無理。
つまり、芸人は自分のウリを精一杯磨いて、客の心をぐっとつかむ必要がある。
若いだけじゃダメ、人気だけじゃダメ、勢いだけじゃダメ、
ファイナリストになるということは、自分探しの旅なのである。

芸人のみなさん、
こういう機会を与えてくれた、紳助さん松本さんに本当に感謝です。
そして、この2人こそ、漫才を心から愛している芸人といえるでしょう。




お笑い養成事務所

お笑い芸人を育てる
養成事務所が花盛り


ダウンタウンナイナイオリエンタルラジオが吉本興業の養成スクール
NSC」から登場したのは周知の事実ですが、
ほかにも、事務所系の養成スクールはあります。
オセロよゐこで知られる松竹芸能は、「松竹芸能タレント養成所」が。
アンガールズにしおかすみこが所属するナベプロには
ワタナベ・コメディスクール」が。
スピードワゴンバナナマンが所属するホリプロは「目黒笑売塾」が。
鳥居みゆ 小島よしお所属するサンミュージックは「TOKYO☆笑BIZ」が。
土屋晃之インスタントジョンソンが所属する太田プロは
エンタテイメント学院」が。
アンジャッシュドランクドラゴンが所属するプロダクション人力舎は
スクールJCA」が。
中堅や小さなお笑い事務所を含めると、まだまだ沢山あります。
(ここに書いた芸人さんは、養成所出身とは限りません。
事務所を分かりやすく説明するためにあえて有名な芸人を示しました)

授業は、お笑いの基礎を学び(発声や動き、業界用語など)、ネタ見せをして
講師からダメだしをもらい、腕を磨くというのがおおよその流れです。
しかし養成所を卒業したからといって、成功への道が開けているわけではありません。
事務所預かりにしてもらえるのは、卒業生の中の数%〜10数%。
その後、事務所が主催するお笑いライブなどに出演し、板の上の修行を積み
お笑い番組などへの出演が決まると、やっと事務所と正式な契約
となるのが一般的です。

昔は、誰かの弟子になって修行を積み、師匠に認めてもらえてからデビューという手順でした。
その順を踏むと、デビューまで5年〜10年という長い時間がかかります。
それでは、時代にそぐいません。そこで養成所の登場となるわけです。
養成所は、1〜2年で育て、デビューさせようという気持ちがあります。
つまり、キラリと光る原石の芸人を見つけ、技術を身につけさせ、世に送り出すのが任務。
必然的に、養成所には全国から「我が町で1番面白い人間」を自称する人が集まります。
だから仲良くやりましょう・・・・的な雰囲気ではなく
入学した中でオレがトップ!  その猛者の中で本当のトップを狙います。
そうやってつかんだトップでさえ、芸人としての山のふもとをうろうろする程度なのです。

養成所出身でなくても、インディーズとして活躍し、
その噂が事務所の耳に入り、オーディションを受けて契約することもあります。

さて、こうして各養成所のトップや事務所推薦の芸人を集めて、
TV局の新番組の企画オーデイションが行なわれたりしますが、
それに合格するのはほんの1〜2組。
売れるということは、本当に厳しい現実が待っています。

腕を磨く、それは自分のウリはどこなのか、何が求められているのか
日々精進することです。
その上で、TVのバラエティ番組でも活躍したいのなら
臨機応変にツッコミもできる、ボケもできる、しかも
現場の空気を読んで自分たちの良さも対応させるバランス感覚が必要です。

こうやって、やっとスポットライトが当たるようになったここ1〜2年の若手の芸人さん。
拍手ものです!!!! それだって、まだ山の2合目あたり。
更に頂上を目指し、今度は視聴者という審査員の上で芸を磨くことになります。
それでも、飽きられたら終わり。
冠番組を持つというのは、どんなに大変なことか・・・・・。

ほんと、芸の道に「休み」という言葉はありませんね。
いつも笑わせてくれる芸人の皆さん、
心から「ありがとう」と伝えたいです。




細分化する芸人の芸

目のつけどころが驚異
細分化した芸人の芸!


お笑い、もしくはお笑い芸を語る時、
コント、漫才、ものまね、落語 などが思い浮かびます。
喋りが上手かったり、テンポが良かったり、と
腕を競い合っているわけですが
10数年ほど前から
どれにも属さない芸人がいる、と感じていました。
バラエティー番組には必要不可欠なのですが
よ〜く考えてみると、本芸は何? と首をかしげたくなる芸人です。

その人々はリアクション芸人と呼ばれています。
出川哲朗といえば、分かりやすいでしょうか。
村上ショージ山崎邦生ダショウ倶楽部たけし軍団
もそのカテゴリーではないでしょうか。
バラエティー番組は、ツッコミとボケだけでは進行できません。
その中間を受け持つカンフル剤、つまり、なごみの存在が必要です。
それでいて、場を明るく楽しく盛り上げることにも徹っします。
俳優や女優などがゲストできた時は、出しゃばりもせず
場が暗くなったら、急に盛り上げる。そのリアクションこそが命。
その「間」を読む職人芸が、リアクション芸人なのです。

最近はリスペクト芸人という言葉も定着してきました。
♪〜来た〜 でお馴染みの山本高広
言わずと知れた、織田裕二で脚光を浴びた芸人です。
それまで物真似をする人は沢山いました。
が、彼が他の人と違う所は、目の付け所です。
世界陸上の織田のはしゃぎぶり、テンションのおかしさに焦点をあて
そこだけをと出して、まるで憑依したように演じるのです。
真似るのではなく、本人になりきる。
それこそがリスペクトの神髄といえるでしょう。
アントキの猪木や、長州小力もこのカテゴリーに属すると思います。

そして、さらに最近目につくのがエア芸人」。
本人に成りきっているのですが、口パクなのです。
エアーギターで有名になったダイノジの大地洋輔は
2006年2007年世界一に輝いたので、注目を浴びましたが
彼の功績により、エアの世界観がバラエティーにも登場したように思います。
エア芸人は、さも本人であるかのように振る舞うのですが、口パクなのが特徴です。
エア・ビヨンセの渡辺直美、エア・あややのはるな愛
などがこの分野の代表といえるでしょう。

視聴者の興味が細分化され、ファンでいる期間も短くなりつつある今
面白い芸なら受け入れられる土俵が、茶の間にできあがっています。
若手のみなさん、
もっともっと、他にないオリジナリテイーで勝負に出てください。
間口は狭くないと思います。

時代を拓り開く、新しい芸をお待ちしております。